2015/03/26

測定器(ジェネレータ)6 大改造

3年前
MAX-038 使用した、秋月電子通商のジェネレータキット
を製作しました。
http://daikunomokichi.blogspot.jp/2012/03/blog-post_13.html

良い実装ではなかったので、
歪みは多いし、波形も汚いのでお蔵入りしていました。

手持ちのRC OSC は、650kHzまでなので、10Hz~2MHzくらいまでの
オシレータが欲しいと思っていました。WEBを巡っていたら・・・。

大改造にあたり、下記ページを参考にさせていただきました。
http://ptan.nari-kiri.com/a.%20%EF%BD%86%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF/?pageNo=1

○OUTPUT-A
プリント配線板から直接出ているBNC。
秋月オリジナルにほぼ戻しました。
51Ω 無負荷 1.32V(正弦波)100Hz時歪率2.2%
○OUTPUT-B
LM7171 + VR500Ω を別基盤で追加し、出力可変としました。
内臓シャント500Ω負荷 ~1.22V(正弦波)
○OUTPUT-C
周波数カウンタ用に、手持ちのOPアンプNJM2114を追加しました。

そして
周波数可変は、OPA277PAの代わりに手持ちのOPアンプNJM2114を使用しました。
VRのみより低い周波数の可変がスムーズになりました。

正弦波、矩形波の2種類のみとしました。

レンジは、4段階にし、

1] 8Hz~420Hz
2] 80Hz~4.2kHz
3] 800Hz~43kHz
4] 27kHz~1.3MHz

(  下記のグラフ作成時は、レンジ20kHz~1.0MHzの時。 )

↓おんにょ様の測定のやり方をお手本に
http://65124258.at.webry.info/201503/article_11.html

真空管アンプのF特性測定に、23kHz~1.2MHzレンジを使用したいと思います。

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使用してわかった事。
■ 電源電圧は、正負5.000Vが必要。
■ レンジ切り替えでのレベル差(0.05dB以内)がある。
■ 出力電圧および周波数が、使いたい値に合わせにくい。
(つまみが小さい)
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OUTPUT-Bを使い、
F特性測定は、個別に行いました。(3回に分けた。)
3478A 15Hz~300kHz = -0.15dB以内
R6871E 10Hz~1000kHz = +-0.2dB以内
VT-121 20Hz~1000kHz = -0.1dB以内
CS5140
200kHz

↑CH1=OUTPUT-A
↓CH2=OUTPUT-B

すこしとんがっているような正弦波

CS5140
200kHz

↑CH1=OUTPUT-A
↓CH2=OUTPUT-B

KIKUSUI 417Bより綺麗な方形波

CS5140
1MHz

↑CH1=OUTPUT-A
↓CH2=OUTPUT-B


VC-7502
1MHz

↑CH1=OUTPUT-A
↓CH2=OUTPUT-B


VC-7502 HARD COPY
1MHz

↑CH1=OUTPUT-A
↓CH2=OUTPUT-B

2015/03/15

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 Act.11

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 のラベルは、「mWP4」です。

PART-4のアンプ部と左右2枚のシリーズ型の正負3端子電源ICで構成しています。
低域もしっかる伸びているし、高域もすっきりしている。
ホント音が良いです。
低雑音なので、ヘッドフォンアンプとしても「イケテル」と感じています。
製作にあたり下記のサイトを参考(パクリ)にさせていただきました。
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ぺるけ式 トランジスタ式ミニワッターPart4
http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p4.htm
を おんにょ氏 が製作されています。
http://65124258.at.webry.info/201411/article_11.html
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小生、まだ丸3年(4年目)の初心者である。
今年は、「造って測る。」をテーマにしている。
素人なので間違った事もしているかもしれない。
測定器もジャンク品で揃えた。
「校正や調整」と全く無縁のものだ。
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測定結果に、間違いがあってもご容赦を願います。
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アンプの駆動電圧 正負8.0V

周波数特性(1W) = 10Hz(-0.2dB)~220kHz(-3dB)
最大出力 = 2.1W(8Ω負荷、THD=1%)
利得 = 5.85倍(8Ω負荷、1kHz)
残留雑音 = 43uV、19uV(80kHz LPF)

クロストーク特性  L → R
25Hz ~ 6kHz = -90dB以下
20kHz = -78.9dB

クロストーク特性  R → L
25Hz ~ 2kHz = -90dB以下
20kHz = -74.8dB

アイドル電流 = 約125mA
DCオフセット電圧 = 1mV以下
(室温20度)

○クロストーク特性、残留雑音、歪み率特性
100Hzの2V出力時の自己歪み率は0.0004%以下を確認。
近くにノイズ源があると桁違いに増える。
○クロストーク特性
EXECL & VBA (GP-IB 経緯)で計測値を
自動取得。
5秒/ステップ。
34ステップで約3分。
4回繰り返す。
○クロストーク特性
上記シートの測定値から特性グラフの
半自動作成。
○クロストーク特性
残留雑音 0.0431mV
残留雑音が低くなければ、
真のクロストーク特性が
測定できないのだろうか?
○歪み率特性
EXECL & VBA (GP-IB 経緯)で計測値を
自動取得。
15秒/ステップ。
25ステップ×3回。
合計約20分、じっと待つ。
○歪み率特性
上記シートの測定値から特性グラフの
半自動作成。
○歪み率特性
100Hz 0.514V 0.0050%
○残留雑音
0.0194mV ( 80kHz LPF )
○周波数特性
EXECL & VBA (GP-IB 経緯)で計測値を
ワンクリックで取得。
TR5822カウンタを睨みながら
417B RC OSCを、手回し。
「回して、クリック。」をステップごとに
繰り返す。
○周波数特性
上記シートの測定値から特性グラフの
半自動作成。
○周波数特性
KIKUSUI 417B
ADVANTEST R6871E
ADVANTEST TR5822
SP端子には、メタルグラッド8Ω抵抗器。

○波形観測
200Hz
○波形観測
20kHz
○波形観測
200kHz

2015/03/03

F特性 Act.2

RC発振器は、KIKUSUI 417B
周波数は、ADVANTEST TR5822で読み取る。
AC電圧は、1kHz 1.00V 600Ω負荷(TRIO VT-121で計測)

HP 3478Aの計測だと1.033Vになったのでグラフでは、それを0dBとした。

測定の方法は、417Bの出力1kHz 1.00V 600Ω負荷をVT-121で計測し
出力を固定した。

10Hzから650kHzまで各測定周波数をTR-5822を見ながら手回しで動かし
マウスでクリック。各測定機器ごとに3回繰り返した。所要時間約45分。

WinXP PC と各測定器はGP-IBで接続されている。
測定機器と通信するのにEasyGPIB (木下清美氏) のコマンド群を利用。
EXECL2003のシートにVBAで測定値取得のコマンドボタンを作り、
取得したデータを整形、数値化した後、グラフにした。

測定にあたり、各機器は2時間前に電源を投入した。

黄色は、Panasonic VP-7723A
40Hz~110kHzで-0.2dBに納まっている。
クロストーク特性とひずみ率を計測する時に使用する予定だが、
この範囲での計測で行うのが無難だろう。

青色は、HP 3478A
20Hz~240kHzで-0.05dBに納まっている。
すばらしい。DACの測定時にピッタリである。

緑色は、ADVANTEST R6871E
10Hz~550kHzで-0.2dBに納まっている。
650kHzで-0.3dBなので
アンプのF特性の測定に使用することにする。
(1MHzまでは欲しいが我慢しよう。)

測定値で20Hz~30kHzまでは青と緑はほぼ一致している。
それに比べ黄色は少し高めでり、気持ちよく平衡移動している。

D.M.M.が1000mVの時、
VT-121は、970mVくらいをさしている。

RC発振器 KIKUSUI 417BのF特
10Hz~650kHz +-0dBと仮定しての話なので、
かなり無理があるが、所詮「趣味の世界」なのでこれで良しとする。



2015/03/01

HP 6632A

ヒューレット・パッカード社 6632Aは、プログラミングで設定できる安定化電源です。

Voltege 0V to 20.475V
Current 0.02V to 5.1188A
OVP 0V to 22V

W=425.5mm H=100mm D=345mm
Net 10.5kg

シリアルナンバーは、
SER.3145A-0###4 です。1991 45週 アメリカ
1991/11のということになるがほんとかな?
内部にも[91]文字がいくつか見える。

ちなみに、代替推奨機種は6632Bで 価格は約30万円。

先日購入した、3478Aと同じ時期だといえる。
3478Aは、ラックに納まっていたらしく、足がなかった。

6632Aから3478Aへ足4個を移植する。(グニュとはずして、パッチンと嵌め込む。)
6632Aには白いゴム足を取り付けた。

購入の動機は、高確度のプログラマブル直流電圧電流発生器がほしかったのですが、
高価だったため、GB-IPで動く直流電源である本機にしたということです。

良い点は、電圧設定を、キーで行うことができるところ。
悪い点は、FANがうるさいくらいに回転しているところ。

です。

たとえば、無負荷時[VOUT3.02]でセットした場合、

3478A  =[3.01698] 5桁1/2(MAX 3.03099)
R6871E=[3.01700] 6桁1/2(MAX19.99999)

と約0.00002V差で表示。2台同様に最右桁が+-2程度「チラチラ」する。
(3478Aは、約3Vの測定時、一般的な6桁1/2 DMMと同様に表示する。)
時間の経過とともに、徐々に電圧は下がってくる。
半日ほど、放置していたら、2つのDMMは、同じ表示をしていた。

出力している電圧は、3.017Vだと断定したくなるくらいの結果となった。
この時、2年前新品で購入した、FLUKE 179 は、[3.017] と表示している。
FLUKE 179 は所有品の中で唯一、「でどころ」のはっきりしているDMMだ。

高確度のプログラマブル直流電圧電流発生器が手元にあったとしても、
校正時の値ずれがわからなければ、表示の安定度は別にして、
今回の測定結果と同様になるはずだ。

趣味の世界は「ゆるーく」行くのが正解かもしれない。

素性の違うA測定器とB測定器の測定結果がほとんど同じであれば
その2台の測定器は正常な値を表示している。

はずである。同様に間違った値を示す事は、逆に難しい。
「ほとんど同じ」の水準をどこにするか
趣味の世界、自分で決める事が大事と思う。

下の写真で、3つのDMMがすべて繋がっているが、単独で測定した時と、
測定値は、ほぼ同じだった。
HP 6632A の出力時の内部抵抗が起因しているのだろうか?

左前寄りの電源トランスが重い。。
ケースの中は、ブロアファンのせいか、
埃がうっすら積もっていたが
エアーで吹き飛ばした。
VOUT20 で設定。
6632A=[19.996]
7555=[20.001]
3478A=[20.0005]
R6871E=[20.00066]
という表示結果。
後面の出力端子から
2WでR6871Eに、
そこから分岐して、3478A
さらに分岐して7555。