2015/05/31

ADVANTEST TR6150 その8

ADVANTEST TR6150 性能というか、ウチのDMMの性能というか
基準電圧出力装置と電圧計の関係をグラフにしてみた。

温度は、ナショナルセミコンダクタ 高精度IC温度センサ LM60BIZ を
HP 3478A の3号機で測定。参考にアナログ温度計、デジタル温度計、Fluke 179で室温を見た。
変化量は、ほぼ同じだったので、温度センサの測定値をそのまま採用した。
スタートが3,000,000になる様にセットした。

ADVANTEST TR6150 と R6871Eは、24時間通電後からの測定開始。

3,000,040μV~3,000,050μVで推移し、時々30μVと60μVに行くという素晴らしい結果となった。

HP 3478Aの1号機2号機は、電源投入15分後には安定し、
その後測定値はR6871Eとほぼ平行に推移した。
これまた素晴らしい結果となった。

HP 3478Aの3号機は、これまでの経緯から性能がイマイチだったので、温度計に格下げ、

急遽ADVANTEST R6552 を代打に変えた。

ADVANTEST R6552は、2日前12時間通電後、室温23度だったので
校生・調整を行い、R6871Eと測定値を揃えておいた。

グラフから、安定するのに110分要し、
その後20~40μV上の位置で平行移動する結果となった。
25度の室温のせいなのかな・・・。

R6552も素晴らしい結果だとは思うが、2台のHPには僅差で負けている。

3号機の処遇が悩むところだ。

R6552については、あらためてレポートする予定だ。

2015/05/29

ADVANTEST TR6150 その7

T6150 の 電源コード を繋ぎ直しました。
アースは、線が短くて繋ぐ事ができず、黒白の2芯のみです。
弾性の接着材で固めました。


タクトスイッチの感触が悪くなったので取り替えました。
オムロン形B3WN シール形タクタイルスイッチの長期保管品を入手。
配置、出っ張り方とももう一つ出来栄えがよくありません。
運用には、全く支障がないので良しとします。







2015/05/26

NI LM60

以前ソルダーレスブレットボードに
アナログタイプの温度計 を組こんだのを思い出した。
http://daikunomokichi.blogspot.jp/2014/05/blog-post_4.html

ナショナルセミコンダクタ
高精度IC温度センサ LM60BIZ
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02490/

残念ながら直読はできないが、
424mVのオフセットを引いて +6.25mV / ℃ なので

計測値 614.590mV の場合、30.49℃となる。

これで、電圧変化のグラフに室温を重ねる事ができる。
もう一台、DMMが必要となるが・・・。




2015/05/24

ADVANTEST TR6150 その6

ADVANTEST TR6150 で基準となる電圧出力が可能となったので
HP 3478A 3号機を校生・調整した。
3時間後、1分毎の360回(6時間)測定を行った。
TR6150は通電24時間以上、各DMMは通電48時間以上とした。
開始は9時。測定した部屋は、南西に向いているので、だんだん室温が
上昇していく。

開始9時約21℃。終了15時約29℃だった。
R6871E は、2Vレンジ6.5桁。
3478A(DMM-L)2号機は、3Vレンジ5.5桁。
3478A(DMM-R)3号機は、3Vレンジ5.5桁。
3478A(DMM-C)1号機は、熱電対を2W抵抗測定し、開始時を
2,000,000ポイントとし、温度上昇に伴い減少する設定にした。
変化の率は、3号機と比較しやすい係数にした。

R6871E と 3478A(DMM-L)2号機は、平衡移動した関係。
調整・校生すれば、測定値は、ほぼ同じになるはず。

3号機は温度上昇に伴い、測定値は反比例して減少した。
熱電対の変化と連動しているかのようだ。

何かがおかしい。が何かは特定できない。廃棄処分または改造実験体に
するしかないのか?

「趣味の世界」さんのブログに
http://bal4u.dip.jp/hobby/archives/241
米National Semiconductor製精密基準電圧源 LM399Hを使用した
基準電圧発生装置の制作例があった。

約7V出力 と外観から [ U461 ]と似ている。

置換してみる価値がありそう?・・・。


1号機の内部写真
基盤REV.F(3号機と同じ)
左下の白い丸が[ U461 ]です。

2015/05/23

ADVANTEST TR6150 その5 ( GP-IB )

TR6150 の GP-IB コードをまとめた。

説明書及びTR6142/TR6144互換表を参考に、
コマンドを送出して確認したものであり
メーカーの発表のものとは異なる表現の場合がある。


出力電圧(負電圧は、- で表記する。)
1V 10V 100V
D+1.22221 D+12.2221 D+122.221

出力電流(負電流は、- で表記する。)
10mA 100mA 1A
D+12.2221 D+122.221 D+0.32221

プログラムコード 一覧 (初期値は、Cコマンド後。)
項目 コード 内容 初期値
初期値設定 C 出力OFF後初期値化する
出力 ON/OFF E OPERATE (出力ON)
H STANDBY (出力OFF)
レンジ V4 1V
V5 10V
V6 100V
I2 10mA
I3 100mA
I4 1A
リミット L0 15V
L1 30V
L2 60V
L3 電圧OFF
L4 40mA
L5 80mA
L6 160mA
L7 電流OFF
出力データ D ~ 上の2表参照 0.0000

説明書にはコマンド送出して設定を切り替える場合は、
まず最初に[ H ]コマンドで出力OFFしてから
その変更を行うように記されている。

ADVANTEST TR6150 その4 ( Manual )

ADCのサイトで

ADVANTEST TR6150 の 取扱説明書は

http://www.adcmt.com/techinfo/manual/download.html

ユーザ登録後、ダンロードできました。
お詫びして訂正します。

JTR6150_OPERATING MANUAL.pdf

ADVANTEST TR6150 その3

ADVANTEST TR6150

いじくりしだしたらキーが戻らなくなった。

POLARITY と OPERATION の5個を外し、
反応の良い2個を OPERATION に戻した。
とりあえず使用頻度の少ないPOLARITY の3個は撤去したまま。
近々、キーの入れ替えを行う必要が有りそうだ。

原因は、キーの中にある「伝導ゴム」の劣化によるものだ。

TR5822も同じ症状だったがキーのにボールペンのバネを仕込んだ。
TR6150は分解ができない。代替え品の見つけないといけない。

本体を安価に購入したので、改修に金をかけたくない。









追記
GP-IBコマンドが不明だったが、TR6142のリストを入手。
手探り状態でシートを完成。
3.0000V出力を、OPERATE 約5秒 + STANDBY 約1秒 のサイクルで
100回(10分間)行った。
測定のタイミングは、OPERATE ON後約4秒。
グラフを見る限り、接触不良はなさそうだ。

2015/05/22

ADVANTEST TR6150 その2

TR6150 の内部の清掃と正面パネル清掃し、こざっぱりしました。
7セグの表示がキレイに発光しています。
[ OPERATE ] key を押すと、2枚目の画像右下のリレーが動きます。
しばらく動いていなかったので接触不良なのかも・・・。

[ STANDBY ] key の機械的戻りが悪い。
押し返すバネ(ゴム)が弱っているみたいだ。

ADVANTEST社製は、
TR5822
R6871E
TR6150
で3台目です。

タケダ理研ってけっこう売れているのだなあ。




各D.M.M.は24時間以上通電。
TR6150は、約6時間通電。

1秒毎に10分間計測しました。
[ 1.9999 V ] 表示の時、
HP 7478A の1号機と2号機は、
[ 1.99982 V ]
R6871E は、
[ 1999.801 mV ]
でスタートしました。

グラフから、
HP 3478A の3.0Vレンジと
R6871E の2.0Vレンジとは

約0.025mV差が有る。(R6871Eの値が低い)

事が解りました。

追記
R6871Eは、2線式で[ NULL ] key未使用です。
HP 3478A 3号機は、約0.1mV差が有り、グラフの外です。
R6871E の20.0Vレンジとの差は、
0.01mV差が有った。(R6871Eの値が高い)


2015/05/20

ADVANTEST TR6150

ADVANTEST TR6150

電源コードが本体付け根で切られた、「ジャン測」を購入。
送料込 金5000円也。

電源コードを繋いで、いざ投入。

動いた。とりあえず動いた。

中の基盤の文字から、1991年頃の製造と思われる。










2015/05/19

HP 3478A Multimeter 3rd その3

今年に入ってから、Hewlett-Packardに、ハマっています。8台目です。
HP 3478A Multimeter の 3号機です。

DC1.9V 電圧測定の360分間測定をしました。
開始は21時です。(PCの時計は3時間進めて見かけ上午前0時開始。)
室温の変動はあまりなかったみたいです。

ADVANTEST R6871E は、
2.0Vレンジ6.5桁表示にしました。3線式で、[GUARD]を使用し、
[NULL]キーで0Vにセットしました。

R6871Eと2台の3478Aは、ホント素晴らしいです。

残念ながら、3号機の温度特性はよくありません。

といっても70分経過以降は、で約200ナノボルト以下に
1.900000V ⇔  1.899900V~1.900100V に納まっている。

120分経過後、同じような値となりました。

3号機は、前日との測定時と同じ条件です。(校生・調整は15日のまま。)
室温とケース内の温度の関係でグラフの位置関係が決まるような気がします。





2015/05/17

HP 3478A Multimeter 3rd その2

今年に入ってから、Hewlett-Packardに、ハマっています。8台目です。 
HP 3478A Multimeter の 3号機です。

DC3.0V 電圧測定
校生・調整を15日にやり直し、360分測定に再度挑戦しました。
朝6時開始したので、室温の上昇と共に、電圧が右下がりになっています。

R6871Eと2台の3478Aは、ホント素晴らしいです。

残念ながら、3号機の温度特性はよくありません。
「比べる」とです。
単体で見ると4.5桁で見れば十分通用する
性能だと思います。

4時間経過の10時頃、並んだ3台の表示が同じになり、
ちょっと感動的でした。



DC3.0V
360分間

3台とも同じ表示
追記
HP 3325B 正弦波 AC1.9VRMS 20Hz~1MHz 50Ω負荷
2号機 L 
R6871E
3号機 R
の3台ほぼ同時測定

HP 3325B
AC1.9V
20Hz~1MHz
2号機 L
R6871E
3号機 R

2015/05/13

HP 3478A Multimeter 3rd

今年に入ってから、Hewlett-Packardに、ハマっています。8台目です。
 HP 3478A Multimeter の 3号機です。

1号機とほぼ同時期の製造みたいだ。

ソースは、KIKUSUI PMC18-3 から無負荷で3.0Vを出力。
(直流電圧電流発生器が欲しい)

ADVANTEST R6871E  ===> 24時間以上通電(20Vレンジ)
Panasonic VP-7723A ===> おまけです。(ハンドヘルドのDMMだとこんな感じ)
Hewlett-Packard 3478A 1st
Hewlett-Packard 3478A 2nd

DMM5台で、ほぼ同時計測した。
残念ながら
3号機は時間と共に計測値が減少していく。

通電したから3時間経過して、各DMMの表示が安定してきた。
他の3台(VP-7723Aを除く)は、5桁1/2表示で、1~3デジットの誤差で収まっている。
素晴らしい。

3号機はDCV 3V レンジのみであるが、サービスマニアルを見ながら
校生・調整を行った。

全部「ジャン測」なので、どのDMMも基準にするには無理があるが、発売当時の性能表からR6871E
がスペック的に頭一つ抜け出ているので、それを基準とした。

簡単に、言ったら「ほぼ同じ」の測定値になれば良いのだ。

3台の3478Aは電源を切りクールダウン。18時間後、
室温の影響を受けにくい[18:30]から電源投入。
投入直後から測定スタート。
測定は3台ほぼ同時に1分間隔、6時間の経過と測定値の変化グラフを作った。
テスタリードは中古のほぼ同じ物を使用。

基準とした ADVANTEST R6871E の折れ線が他の2台に隠れて見えない。

3号機以外は、すばらしい結果となった。

360分の予定が、330分でPCが停止してしまった。

5/17 追記
EXCEL VBA で TIMER関数を利用していたが、
「午前0時から経過した秒数を表す単精度浮動小数点数型の値を返します。」
ということで、0時になると計測プログラムが停止するという致命的間違いをしていました。