2015/01/31

GP-IBに挑戦 Act.5 ( まとめ Excel 編 )

GP-IBで接続されている測定機器と通信するのに
EasyGPIB (木下清美氏) のコマンド群を利用する。

eg.CardOpen
eg.CardCLose
eg.ActiveAddress
eg.AsciiLine (送信時と受信時)
eg.WAITmS

の5つのコマンド(6種類の使い方)で良い。

Excel のコマンドボタンの記述例
------------------------------------
Private Sub CommandButton1_Click()

eg.CardOpen ' カードをオープン

eg.ActiveAddress = 1 ' 測定機 ( R6871E ) のID
eg.AsciiLine = "Z" ' 測定機へ [ Z ] コマンド送信
eg.WAITmS = 5000 ' 5秒待ち
eg.AsciiLine = "F2R0RE5" ' 測定機へ [ F2, R0, RE5 ] コマンド送信
eg.WAITmS = 5000 ' 5秒待ち

eg.AsciiLine = "E" ' 測定機へ [ E ] コマンド送信
Cells(1, 1) = eg.AsciiLine ' 測定値受信後、セルに代入

eg.CardCLose ' カードをクローズ

End Sub
------------------------------------
測定機器によっては [ E ] コマンド送信の行を削除しても動作する。

下の周波数測定の方法は、 信号発生器 KIKUSUI 417B が、手回しのアナログ式なので
カウンタで周波数を読み取りながら、[コマンドボタン]を押して測定値を拾う。

信号発生器がGP-IB 等のインターフェースがあればExcel からコントロール出来るので
さらに「楽」チンになる。

測定値受信をしたとき、ASCII で受信しているのだが、
TR5822の場合、NULLが含まれていたみたいだ。
制御コードを取り除くルーチンを通してから利用することにした。

また、値が指数表示形式で場合で桁数や表示形式が多少変化しても
その値が読み取れる工夫をした。
また、周波数読み取りの場合、仮数部2桁を有効とした。

不必要と思われるVT-125の役割は2つある。

1点目
417B 50kHz~は、レンジの切り替え無しで660kHzまで行けます。
ダイヤルを手で回し、擬似スイープを発生させ、アナログメーターで監視すると
ピークやデップが発見しやすくなる。
2点目
TR5822は、入力電圧25mVrms以上が必要になる。
VT-125の背面にあるAC OUTPUTでゲイン不足を補う事ができる。

02/01 追記

D.M.M.とAC VOLTMETERを同時に継ないだ場合の測定値と、
D.M.M.を単独で継ないだ場合の測定値に
誤差が生じていました。
今回の測定は、その差を無視しています。

2015/01/30

基準電圧IC LM4040AIM3-4.1

基準電圧IC LM4040AIM3-4.1 でDMMの測定結果を比較した。

購入先は、秋月電子通商
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-06479/

電源は、4.997Vを910Ωで供給。
室温17℃
YOKOGAWA 7555 4.0970V
ADVANTEST R6871E 4.097471V
測定差約0.0005Vでおちついている。
データシートから 4.092V~4.100Vで出力しているハズだから
4.097Vは、信用できそうだ。

02/01 追記

2つのD.M.M.を同時に継ないだ場合の測定値と、
単独で継ないだ場合の測定値に
誤差が生じていました。

単独で継ないだ場合の測定値の差は、0.0001V以下でした。





2015/01/29

GP-IBに挑戦 Act.4 ( まとめ 準備編 )

GP-IBで遊ぶにあたり、キーワードを5つあげる。

A]  Windows XP
B]  CONTEC GP-IB(PCI)FL
C]  DDK 408JE
D]  EasyGPIB 木下清美氏
E]  GP-IB

きっかけ

GP-IBに興味を持ったのは、あるウエブログで「歪み率の自動測定」が出来たらな・・・。
つぶやきともとれる意見を聞いたからです。。
以前、YOKOGAWA 7555 + RC-232C で測定データを取り込む事をやった。
Excelのシートで、コマンドボタンを押すとその時点の測定データが取り込まれ、
周波数特性グラフ作成したり、約1秒間隔で測定データし取り込む(ローガー機能)だったり
とグラフ作成に「楽」することができた。

目的は、オーディオアンプの測定結果のグラフ作りである。

オーディオアンプの測定には、
1]  オシロスコープ ---> 波形観測
2]  標準信号発生器(ファンクションジェネレータ) ---> 信号の素
3]  ACボルトメータ(デジタルマルチメータ) ---> 信号の電圧測定
4]  オーディオアナライザー ---> 歪み率の測定、残留雑音、クロストーク特性
が必要になります。
生産ラインで使用するちょっと高額測定器には、GP-IBが付いている。

そして、一番の後押しとなったのは、DDK 408JE-102 が未開封5本1組で、
金3千円送料別でオークションに出品されていたことです。
1台に付き1本、5本あれば十分。即落札しました。
ちなみに通常1本5,000~10,000円で売っています。

C]  DDK 408JE-102 を5本手に入れた。
DDK GP-IBケーブル 408JE-102
http://www.ddknet.co.jp/product/rectangular/408je/pdf/408JE_JPN.pdf#search='408JE'

B]  次に物色したのが、GP-IB PCI カード。
中古で良いのですが完動品が最低条件。
メーカーサイトでドライバーとそのインストール方法が公開している点も重要です。
GP-IB National Instruments が多くヒットしていますが、
安価なCONTEC社製GP-IB(PCI)FLを複数枚出品されていたのでこれを選択した。
CONTEC GP-IB(PCI)FL
http://www3.contec.co.jp/B2B/ConIWCatProductPage_B2B.process?Merchant_Id=1&Section_Id=6&pcount=&Product_Id=1150
マニュアル
http://www2.contec.co.jp/dl_data/LYET15/LYET15_130522.pdf
API-GPIB(98/PC) GPIB通信ドライバ 
http://www.contec.co.jp/product/device/apipac/
開発環境(フルセット版)をダウンロード。
LZF826GPIB_530F.EXE
GP-IBカードのセットアップ情報(INF)ファイルは、
CONTEC\INF\WDM\GPIB にあります。

接続する測定機器のIDの設定と、GETコマンドの代わりのコマンドを調べる。
GP-IB で接続する測定機器にはIDをダブらないで割り振る。
動作確認は、CONTEC社提供の診断プログラムを使用した。


D]  EasyGPIB 木下清美氏 で検索すると、サポートは終了していました。
http://www.activecell.jp/
トランジスタ技術2003年1月号~3月号で連載していたことを発見し、
トランジスタ技術2003年1月号を入手しました。オリジナルのCDは紛失されていて
添付なしだったのですが、
トラ技サイトでダウンロードが出来ます。
http://www.cqpub.co.jp/toragi/download/2003/TR0301E/TR0301E.htm
解凍後、Manual.pdfの見てExeclのVBAに
eg.bas --> EasyGPIB本体のモジュール(各社共通)
egCNTC1.bas --> コンテック社製
をインストールします。
EasyGPIBは、VBやVBAで利用できるモジュールで、シンプルかつ使いやすいコマンド群だ。

A]  Windows XPが稼働しているPCを選択。
2003年当時は、Windows2000が主流であり、Win7より相性が良いと思ったからだ。
Excel 2003である。

E]  GP-IBは、IEEE_488.2もあるが、*IDN?通らない場合はIEEE_488と勝手に判断した。
手元にある下記の計測機器3台は、コマンド「*IDN?」が通らない。
TR-5822
R6871E
VP-7723A

1/31 追記 手持ちGP-IB測定機器がもう1台ありました。
コマンド「*IDN?」が通った測定機器は、VC-7502です。
リターンしたメッセージは、

HITACHI DENSHI LTD.,VC-7502,0,1.1

です。

↓はウキペディアです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/IEEE_488


2015/01/25

GP-IBに挑戦 Act.3

アンプの周波数測定のための測定機器をいろいろ動かしてみました。
欲張らずに、測定範囲 「 20Hz~500kHz 」を予定しています。

手持ちの機器
PC WinXP CONTEC GP-IB(PCI)FL EasyGPIB(木下隆氏)

1] KIKUSUI 417B RC OSCILLATOR (出力0.5V 600Ω負荷)
2] ADVANTEST R6871E (GP-IB) 4桁1/2
3] TRIO VT-125
4] ADVANTEST TR5822 (GP-IB)
5] YOKOGAWA 7555 (RS-232C)

で構成してみました。

1] 取説の性能表では「 5Hz~500kHz +-0.3db (600Ω負荷) 」

1] --+--->  2] カタログの性能表では「 100kHz~1MHz 7+3000 (5桁1/2) 」
        |
        +--->  3] 背面のAC=4]、DC=5]にそれぞれ接続
           |
           +--->  4] 周波数を読む。
           +--->  5] 1kHzをDC0.5Vと仮定し、その電圧差。

EXCELにデータを取り込んでグラフにしました。
ソフトは、1年ほど前、7555用に作ったExcelシートを改造し、
http://daikunomokichi.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html
GP-IBの取り込み部分を追加しました。

GP-IBについては、後日詳細をアップする予定です。



2015/01/24

GP-IBに挑戦 Act.2

ADVANTEST R6871E DIGITAL MULTIMETER を調達しました。
周波数特性測定用にと、GP-IB 装備でAC300kHzまで計測できる「ブツ」を探していました。 

ADC 6817E と同等と判断しました。(根拠はありません。) http://www.adcmt.com/techinfo/product/end_of_sale/6871E/i_6871E.html

発売当時は、なんと定価 45 万円 とカタログに記載あり。
どこが低価格なのか理解できません。 

なお、本機は1990年製らしき「シール」を発見。24~5年も前のものでしょうか?
「古!」。

ちなみに、外装は、べこべこに凹んでいて傷だらけです。
とりあえず、動くみたいです。

YOKOGAWA 7555 に比べ 体積は4倍位。重いし大きいです。




2015/01/20

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 Act.10

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 のラベルは、「mWP4」です。

配線に触れると僅かな移動でもクロストークが変化する。
何が悪いのかわからないので、手当たり次第に改造してみた。

まず、
1]  入力部の配線をより線からシールド線に変更。効果あまりない。
2]  電源部基盤持ち上げると改善するので、電源の配線を変更する。
グランドは2mmの銅線。正負8.0Vは、シールド線に変更するもやや改善にとどまる。
3]  負帰還の配線をグランドと撚ったが、LchがRchに近づいていて拾っているようだ。
ラグ板に寄り添うよう配線し、動きも止めた。

8Ω負荷 2.93V 1.1W
残留雑音 21uV ( L.P.F.80kHz )

L->R
30Hz  95.0db
1kHz  95.4db
20kHz  83.0db
100kHz  64.4db

R->L
30Hz  96.3db
1kHz  94.9db
20kHz  76.2db
100kHz  62.7db

という結果です。

2015/01/18

GP-IBに挑戦

GP-IB のPCIボードとケーブルをヤフオクで調達。


CONTEC GP-IB(PCI)FL
http://www3.contec.co.jp/B2B/ConIWCatProductPage_B2B.process?Merchant_Id=1&Section_Id=6&pcount=&Product_Id=1150

DDK GP-IBケーブル 408JE-102
http://www.ddknet.co.jp/product/rectangular/408je/pdf/408JE_JPN.pdf#search='408JE'

ボードと2mケーブル5本を出品者2名様から落札。
KIKUSUI ORC11 + ADVANTEST TR5822
CONTEC社製 ドライバーと診断プログラムで動作を確認。
TR5822の取扱説明書にあるN88-BASIC用のプログラムを参考に
送信と受信をし、測定値を取り込む。

2015/01/17

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 Act.9

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 のラベルは、「mWP4」です。

ペるけ氏やおんにょ氏の作例比べ、
入力及び出力の配線が良くなかったらしく、クロストーク値が劣っています。
アンプ周りの配線をやり直しました。
クロストークを測定しながら配線の動かして、線の回し方を決めました。

電源は、正負8.0Vです。負荷は8Ωメタルクラッド抵抗器。

出力 2.1W  ( 1kHz THD+N=1.0% )
周波数特性 20Hz~205kHz ( 0db~-3db )
増幅率 15.4db ( 1KHz 0.5W )
クロストーク 1kHz -90db超、20kHz -68db
残留雑音 25uV ( WEIGHT=FLAT )
歪み率  0.007%以下 ( 1kHz 0.05W )

なお、測定器はすべて中古で、校生なしのモノばかりです。
本当の数値とかけ離れている場合があります。


左右をできるだけ独立させる配線方法でをやり直すことにしました。
アースは、電源部とアンプ部の左右をVRのL型1点で取りました。
●クロストークと残留雑音

KIKUSUI 417B & TRIO VT-125
1kHzで、-90db超を記録。
20kHzで、-68db。
残留雑音25uV
( WEIGHT=FLAT )。
●周波数特性

KIKUSUI 417B & TRIO VT-121
20Hz~205kHz(0db~-3db)
増幅率 15.4db ( 1KHz 0.5W )
●歪み率

KIKUSUI ORC11
&
TASCAM US-366
歪み率 0.007%以下
( 1kHz 0.05W )

ORC11の実力は、
0.003%と予測。
●波形観測
KIKUSUI 417B
&
KENWOOD CS-5140

2015/01/13

ソフトンOFF会2015春

ソフトンOFF会2015春の参加させていただきました。
10時~12時30分くらいの短い時間でしたが、初心者の小生には、とてもよい勉強の場でした。
すかっり舞い上がっていたので、写真はありません。
アンプ2台 (5881全段差動とTR式) の持ち込みで、とくにTR式ミニワッターは、
前々日に仕上がったばかりげたアンプでしたので見ていただくだけの思っていたのですが、
参加者の方々からせっかくだから聞かせてとアンコールをいただき、聞いていただきました。
ウォームアップの不足気味の状態でしたが、「音いいよ!」と声を掛かけていただき、
大変喜んでおります。
電源部分のアイディアを使わせていただいた、「おんにょ氏」には感謝を申しあげます。

次回、参加するチャンスがあったら
---
1]初心者の私は、アンプは自信作の1台にする。
(音がイイはもちろん、その風体も大切。丁寧な作品作りが必要。)
2]音楽ソースを選び持参する。
(アンプの特色が出る曲。選曲で音楽センスを問われてしまう。)
3]アンプの資料
回路図や、測定データなど10部位用意する。
4]最初から最後まで参加したい。
(ひとり10分から15分の持ち時間なので、30人だと5時間位。)
---
ソフトンさんの紹介サイト↓
http://homepage3.nifty.com/softone/offmeet/2015meet.htm
---

今年のスローガン。
「造って測る」
測定のやり方や機材の使い方を勉強しようと強く思いました。

2015/01/10

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 Act.8

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 のラベルは、「mWP4」です。

ブレッドボードを作り直した1.5号機です。

フレームグラウンドは、軽視してはいけない。
残留雑音と歪み率を計測したら
仮組の時より、一桁多い。

前後のL型アルミ(アルマイト処理)を平ラグと菊ワッシャでアースに落とす。

電源電圧 8.0V 正負とも
出力 2.1W ( 8Ω 1kHz THD+N=1.0% )
残留雑音 20uV以下 ( L.P.F 80kHz)
最小歪み率 0.006% ( 1KHz 0.03W )

上記のデータの信用性は全くないが低歪み率アンプには間違いない。

アタシュケース型ケースの2号機の製作に力が入る。
2号機の製作後、きちんとデータ取りする予定。

参考にさせていただいたサイト
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ぺるけ式 トランジスタ式ミニワッターPart4
http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p4.htm
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おんにょ氏 が製作されています。
http://65124258.at.webry.info/201411/article_11.html
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平ラグ 20P はオリジナルです。
http://daikunomokichi.blogspot.jp/2014/11/trpart4act1.html
( 負荷と並列のR12 1kΩは、SP端子に接続します。 )

ホームセンタでアルミアングルを購入。
ビックリするほど値段は高い。
右側にAKI.DACを追加する予定。
前後のL型アルミ(アルマイト処理)を平ラグと菊ワッシャでアースに落とす。
アルミ箔はコーティングされていて導通は無い。期待薄だが、菊ワッシャを挟んで継ないだ。


2015/01/07

MASTECH MS8268 Act.2

MASTECH MS8268 を使い始めて気になる点。

テスターリードの差し口の筒が短く、しっかり刺さって行かない。
構造が違うのか、黒より赤端子(左右とも)が不安定。

上から
不安定
安定
やや安定

DCオフセットの調整
左右同時に測定出来るのは、
気持ちが良いです。
出力段のアイドリング電流の監視
0.68+0.68の両端で、約190mV
なので140mA位流れています。
少し多いかも・・・。
電源電圧が、正負8.0Vが影響しているのかな?

2015/01/02

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 Act.7

ぺるけ式TR式ミニワッターP4 のラベルは、「mWP4」です。

予想を大きく超え、音がとても良かったので、
アタッシュケース型2号機をもう1台製作することにしました。

アルミケースに収める予定だった1号機は、別のブレッドボードに乗せ替えることにしました。

1.5号機とでも呼びますか・・・。

しばらくの間、メインアンプとして使用する予定です。
その後、ヘッドフォンアンプとして改造予定です。

上のボードは、1.5号機
下は、1号機。